【近況】シーイズトウショウの17_2018年8月10日分
この記事は、シルクホースクラブ様のホームページ掲載の情報であり、転載許可を得ています。このブログからでも、転載しないようお願いします。
2018/08/10 <近況>
在厩場所:北海道・早来ファーム
早来ファーム担当者「ここまで順調な成長過程を歩んでおり、伸びやかで均整の取れた馬体には、血統馬らしいスケールの大きさを感じます。また放牧地でも活発に動き、毛艶も落ちることなく飼い葉食いも良好ですよ。オンとオフの切り替えが上手な気性にも、大物感がありますね。既にジャスタウェイ産駒は新馬勝ちを多々輩出しているように本馬も早期から活躍してくれそうです」460kg
以上が、シルクホースクラブ様のホームページ掲載の情報です。クラブから許諾を得たので、本記事を起こしました。
先週までに続いて、2歳GⅢを4戦続けて出走ですね。
アウィルアウェイが、OPダリア賞を勝ち2戦2勝。大和屋暁さんも共同馬主として名を連ねている社台グループオーナーズ(ノーザンF産だから吉田勝巳さんが代表馬主)の馬ですね。
ラブミーファインが函館2歳S(GⅢ)2着、エイシンゾーンが2歳S(GⅢ)5着。
で、今週土曜にラブミーファインが札幌2歳S(GⅢ)に、同日曜にタムロドリームが小倉2歳S(GⅢ)にそれぞれ出走予定です。
そんな中、ぼくの注目のジャスタウェイ産駒は、カリボール。
ジャスタウェイの馬主である大和屋暁さんの馬で、父同様須貝尚介厩舎所属になります。母父サクラバクシンオー。おうやあ。
綴りが分かっても、いやあ凄い名前ですね。
一口馬主にかかる費用は如何程か
一口に、一口馬主と言ってもその口数により、当然に必要費用は異なります。
社台、サンデー、G1、ニューワールド、ノルマンディーの一部は、40口募集。マイネルの一部も50口募集。これらは、いわゆる大口クラブと言えます。
続いてマイネルの一部が、100口募集。ターファイトが100口・200口中心、ユニオンが200口・300口中心。グリーンが200口。ローレルの一部が200口。とこのあたりが、中口クラブですかね。
そして、キャロット、ウイン、東京、ノルマンディーの一部、ローレルの一部、大樹が400口。シルク、ロード、ワラウカド、友駿が500口。小口クラブとかつては呼ばれていました。
ところが近年は、さらに小口のクラブがあります。広尾が2000口と4000口、YGGが2000口と10000口。DMMに至っては、10000口です。最小口クラブと定義しておきますか。
ほとんどの方が、馬券購入資金の半分でも投下すれば、小口クラブまでは入会出資1のできると思います。中口いけるのでは。
ぼくが今回入会したシルクで言えば、今年の募集馬は総額1200万円からでした。
入会金が10,800円、馬代金が24,000円。維持費として一口ならば、1,400円程度と会費が3,240円です。
つまり維持費は、月々5,000円のみです。
一口馬主ではない某お笑い芸人が、別のクラブの件でお金がないからなんて言っていましたが、馬券は沢山買われているじゃないですかと突っ込まれていました。
思うに、是非は兎も角、会計的思考のできない人は、馬券か一口かどちらが自分にあっているか検証すらしないのでしょうね。ぼくは、どちらを(或いはどちらも)選んでもいいと思いますが、検証できない人はあまり好きではありません。
※どちらもやらないという第4の道もありますね。第5、第6の道として、勝って利益が出て時点で辞めて二度とやらないというのも。
ぼくは、当面収入が増えるか、ローンが落ち着くまでは、1日1000円を一口馬主の予算として投下します。故に、当面の間、年間予算は、36万5千円。最悪の事態として、出資馬が悉く走らなくても、この金額ならば、ぼくのその他の経済活動や生活に深刻な影響を与えません。
そして今年の予算は、結構余る。
なので、今年の予算剰余金を来年フルに使えば、来年は大口クラブでも出資できるか?もちろん、予算上がるまでは、低価格帯から内野安打級を探さなくては。
結局、人間の社会活動の大半は、まずは算盤を叩くことが重要ではないでしょうか。
2019年のドラフトは、40口クラブで、総額2000万円くらいの馬を選び応募→外れたらシルクというつもりです。いや、予算からして足りないなあ。検討にとどめます。
クラシック好走とトライアル勝馬と選ぶならどっち?
自然に考えれば、トライアル勝馬が、そのままクラシック本番に出てきて、けっこうなの確率で好走し、或いは勝つのかとも思いますが。
例外的に、クラシック本番より、トライアルの方が好きで勝ちたいという人もどこかにはいるかも知れませんが。
この稿で、本当に検証したいのは、勝つということの意味です。
つまり賞金とそれから名声としては、例えば弥生賞勝馬、皐月賞2着馬、日本ダービー3着馬という実績は、それぞれが単独で考えると拮抗していると推定できます。
価値観はそれぞれなので、どれが正解ということもないことは確かです。
おまけに、ぼくがこの後出す結論について、10年後には別の結論を出しているかも知れません。
複勝率も連対率も大事です。しかしそれでも矢張り勝つことには、勝つことにしかない価値があるように思います。
特にソーシャルゲームの影響か、ポンポンGⅠ勝てるという印象を持って一口を始める人も多いかもしれません。現実は、いつものようにゲームのように簡単にはいきません。ぼくが、一口馬主としてGⅠを勝つとしても?それは簡単なことではなく、未勝利戦1つだとしても程度の違いこそあれ矢張簡単ではないのです。
それにしても、またクラシックトライアルGⅡ勝ちたいな。クラシックなら尚可ですよー!
【一口馬主としての長期目標】2018年8月26日現在
2019年度から、いわゆる条件馬の降級制度がなくなります。それとともにOP特別からリステッドレースが指定されることになります。
当面の間は、従来の表記(1600万円下、1000万円下、500万円下)も併存しますが、3勝級、2勝級、1勝級と呼ばれていくことになります。
ぼくは、既に
(0勝級?)未勝利戦、新馬戦、(1勝級)500万円下平場、500万円下特別、(2勝級)1000万円下特別、OP特別、GⅡと勝利しています。
障害レースは、障害未勝利のみ1勝と。
勝ったOP特別は、来年は(L)表記、リステッドレースと指定はされていますが、それは来年度の話。
単純に過ぎるかもしれませんが、出来うることなら残りの勝っていない
(2勝級)1000万円平場、(3勝級)1600万円下平場(※)、1600万円下特別、(OP)OP平場(※)、OP(L、リステッドレース)、GⅢ、GⅠと勝ちたいですね。また障害OP、障害JGⅢ、JGⅡ、JGⅠもできれば。
※長らく開催されていませんが、今回の一連の改正で復活するかもしれませんね。ついでに未出走戦も復活して欲しいです。
掲題の件ですが、上記は目標というわけではなく、ビンゴ感覚で集まるといいなという程度の話です。
シーイズトウショウの17で達成を目指す短期目標とは別に、2020年代(+2018年、2019年)の目標を10本立てました。
①GⅠ出走10回(極力、現地観戦しようかと思います)
②G1、5着以内掲示板確保10回
③クラシック(GⅠ)3着以内3回確保(クラシック好走馬を子供の頃から欲しかった。)
④クラシックトライアルGⅡ3勝(上に同じ。)
⑤重賞を10勝
⑥重賞出走50回
⑦100勝
⑧出走1000回
⑨出資馬90パーセントデビュー
⑩経費も含めた投下資本の7割回収(3割自己負担w)
まあ予算と計画通りにいけば、期間内でデビュー可能性ありの馬が、12世代で48頭出資ですからね。それぞれ全く手が届かない目標ではないかと。それに以前の一口馬主生活では、8頭で、②⑩は、達成しています。
どれも極端にハードルが高いとまでは言えないと思います。
社台系の一口馬のデビュー率から、余程運がない限り⑨はクリアするでしょうし、出資計画に基づいて数を増やしていけば⑧もイケるはず。
騎手でも調教師でも、一流どころは、勝率2割も夢ではないので、その半分くらいはということで⑦、で出走に関しても勝ち星に関しても、そのさらに1割くらいは重賞だと嬉しいなという希望的観測により⑤、⑥。
で、重賞を勝つような馬が出現することができれば、①GⅠに出走するだけの賞金を獲得する馬もでてくるはずです。
そこまでは、計算できますが、僕には、②GⅠを好走する馬を当てるというのは、並大抵ではなく、限られた予算等の条件からは確実に到達できる自信がありません。中断前はたまたま1頭でGⅠ5着以内を3回確保していますが。最後の3回かもしれん。。
そして、クラシックとそのトライアルは一生に一度のレース群で構成されています。
日本ダービー3着とそれ以外のクラシック2着とクラシックトライアルGⅡ勝利て概ね賞金的にはほぼ同じですよね。僕にとってと限定しますが、価値としても同程度欲しています。そのあたりは、別に稿を立てますかね。
【2018年キーランドカップ】日曜札幌11R予想
前回、予算を入れていませんでしたね。1レース1万円ということで。
1戦1敗。‐10,000円。
どうしてもこのレースそそるので、西じゃないですが。
個人的にはどうやって買い、どうやってレースを確認するか悩みどころです。
閑話休題。(凡例:馬番、馬名、(騎手)投稿時点の予想人気)
◎12トゥラヴェスーラ(福永)7人気、〇6レッゴードンキ(岩田)1人気、
▲11ナックビーナス(モレイラ)2人気、💣1クリーンファンキー(武豊)9人気
単勝12 1,000円
6 3,600円
複勝12 3,000円
3連単上記4頭ボックス 100円×24点
ドリームジャーニー産駒で、社台グループオーナーズ所属馬。その他にも、ぼくが応援する理由のある馬です。
【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_③サンデーサイレンスの選択
サンデーサイレンスの話をしよう。
平成最後の年に、今はもういないサンデーの話を。
一対一という条件で、ライオンとサンデーが戦ったら、サンデーが勝つと言ったら?
サンデーを知らない人は、そんな馬鹿なと笑うかもしれません。
しかし仮にそのライオンが、動物園やサファリパークで育ったとしたら?
いや、野生のライオンだとしても、そのライオンは何と戦った経験があるだろうか?自分より強いとされるモノと戦った経験はあるだろうか?
それでも、サンデーサイレンスを知らない人は、ライオンに勝てる訳がない。食べられてお仕舞いだと言うことでしょう。
しかし、サンデーを知る者、サンデーと戦ったことのある者の見解は違う。
(もちろん断言できる者は、少ないとしても)もしかすると、サンデーならばやるかも知れない。
そして、多くの者は、断言することでしょう。
サンデーは、たとえライオンと戦うことになっても只ではやられないと。
仮に、首筋にライオンの牙が刺さっても、サンデーを知る者は言うだろう。
サンデーサイレンスは、ここからが強い。と。
前回まで、
【血統読解】シーイズトウショウの17_クロス_ダンディルート - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)
【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_①帰ってきたトニービン - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)
【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_②君は、リヴォークドという男を知っているか - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)
1986年11月、彼は悪性ウイルスに感染し、激しい下痢により生死を彷徨いました。酷い脱水症状により、酷く衰弱し、23リットルもの点滴を施されました。
まだ1歳にも満たない後のSSは、その生涯に訪れる最初の激戦に向き合っていました。
サンデーサイレンスの血統は、当時の価値基準に照らしても、一部で言われるほど三流ではない。ぼくは、考えます。
少なくとも二流と言って良く、父ヘイローはそこそこ走っていました。当時の主流であるノーザンダンサーやレイズアネイティヴが入っていないのと、牝系が地味ではありました。アルゼンチンの血が入っていて、面白いですがね。
とは言え、サンデーはその血統面でも、評価されていなかったことは事実です。
むしろアメリカで歓迎されなかったのは、馬体かもしれません。
X脚で長い脚、痩せた上半身、黒い馬体。これらのどこまでが生来のものか、生後の経験によるものか分かりませんが、少なくとも当時のケンタッキーでは極めて低い評価を与える馬体だったようです。
さて、死に魅入られたSSは、口にホースを咥えさせられ、身体のウイルスを出し切るという、なるほど理には叶った治療を施されたという話も聞きます。
感謝祭当日、獣医も生産者も、もういい加減にしてくれ。といった感情が襲ったことでしょう。仔馬の死を積極的に願ったとは言いません。
しかし状況からして、まず助からないだろうし、元より大きな期待をしていた馬ではないのです。諦めることは、簡単だったと推定できます。
ところで動物に感情があるのか?難しいところです。感情の定義の仕方に左右されるでしょうか。明確な言語体系を持たない人間以外の動物が、仮に言語に準ずるコミュニケーションの手段を持っていたとしても、ナニカを把握して定義して比較したり分類するかは疑問です。
しかしぼくは、動物にもナニカとしての感情に似たものがあると信仰しています。
だからぼくは、想像するのです。
まだ幼きSSの目に、飯綱が走ることを。
誰も彼も、生物は、Deathには勝てません。勝てないのです。
だからこそ負けないように、生を全うするのかもしれません。
その仔馬は、Deathを退け、留保させ、生き延びました。
病後の彼を所有しようとする者は、現れません。1万ドルなら買うという申し出があった程度でした。
翌年、何度かセリで売れ残ったサンデーは、その日もやはり売れずにカリフォルニア州のセリからの帰途、馬運車で輸送されていました。
Deathは、再びサンデーの前に現れたのです。
馬運車の運転手が、心臓発作で死亡。馬運車は横転。乗り合わせた馬は、全員死亡。
言葉がうまく見つかりません。持ち前の生命力などと言って、果たして正確に表現できているのでしょうか?
自らと他者の血に身体を染め、しばらく真っ直ぐ歩くことすら叶わない状態ながら…サンデーサイレンスは、またしてDeathを退けたのです。
この後、サンデーサイレンスは、西海岸の前哨戦を勝ち進み、同じく東海岸を制覇した良血馬イージーゴーアと米国クラシックで激突します。
無名からのし上がってきた黒い弾丸とセクレタリアトの再来と呼ばれた黄金の戦車の対決は、激闘と呼ぶに相応しいものでした。
種牡馬として、世界の競馬史に類がないほどに、活躍馬を輩出していく様子は、競馬ファン皆の記憶に新しいところです。
2002年夏、11世代目が生まれ、来年には12世代目の産駒が生まれるタイミングで。
サンデーサイレンスは、ていようえんに冒され衰弱して行きました。
日本中から彼へと送られた手紙や千羽鶴
の意味を理解できたとしたら、サンデーは何と言ったことでしょうか?
今から思えば、急速に増えた子孫の数からして、サンデーサイレンスが系統として残るには絶妙なタイミングで。
しかし彼を愛する者たちが、お別れの挨拶をし納得するには早すぎるタイミングで。
サンデーサイレンスは、死にました。
彼の戦いは、子や孫に引き継がれるのです。
サンデーサイレンスは、配合相手の長所をよく引き出すことでも有名でした。
そのため、母父毎にSS産駒は、分類されていたものです。
ハーツクライは、特にその傾向が強いと推定します。
配合相手の父トニービンの特徴をよく伝えつつ、サンデーサイレンスはハイレベルな総合力の維持と内包する米血を託すという役割を果たし、うまく自らやライバルからハーツクライへ種牡馬としてバトンタッチしたと思います。それがハーツクライという子に、サンデーサイレンスが成したことかなあ。
サンデーサイレンス産駒が、欲しかったなあ。
次回
9月1日に埋めます。