【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_②君は、リヴォークドという男を知っているか
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【血統読解】シーイズトウショウの17_クロス_ダンディルート - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)
【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_①帰ってきたトニービン - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)
ジャスタウェイは、ハーツクライと同じことをしていれば、父同様というか視点をかえれば自身同様というか種牡馬として生き残ることができると思います。
つまりジャスタウェイは、①ハーツクライの「ナスルーラ+ハイペリオン」とこの記事で展開していく北米血を増幅していくことで競走馬として成功しました。(確定事項)そして、デビュー済みの初年度産駒の走りを見るに、現にハーツクライで成功した配合パターンの馬が走っています。(仮定事項)エイシンゾーンなんかは、その最たる例でしょうか。
①から推測される点は、ハーツクライの強味を配合を通じて増幅させることで、持ち味を活かしたまま代を重ねたことだと推定できます。②からは、同様にジャスタウェイからその産駒へと少なくももう1代、その方針でイケると推定できます。
ハーツクライには、祖母ビューバーダンスを経由し、そのさらに母My Bupersから北米のパワースピードの血を継承しています。それが、父サンデーサイレンスとの組合により、「ノーサードチャンス≒リヴォークド」の4×5となり、単なる北米血要素に留まらず、スイッチがONとなった北米血パワースピードとして機能することになるのです。
無秩序にただ繫殖牝馬につけても、帰ってきたトニービンになれるはずもなく、ハーツクライの受け継いだ「ナスルーラ+ハイペリオン」に圧縮した北米血を解凍してスイットオンにする。その結果、種牡馬トニービンがしていたようなことを10年~20年後にハーツクライができるという幸運な結果になったということになったのだと思います。
ハーツクライが、帰ってきたトニービンとして、それこそオークス、ダービー、安田記念と府中GⅠ三連勝したりとね。
それにしてもRevoked。和訳すると失効。この血を有効にすることで、ハーツクライとジャスタウェイやその他にも多くのハーツクライ産駒が活躍したとするとブラックジョークと言えますね。ジャスタウェイについて読解する際にも、上記のニアリークロスは当然に取りあけることになります。