フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)

シルクホースクラブに入会し、一口馬主になりました。実は10年前に一度、あるクラブで一口馬主をはじめました。4世代8頭出資し、未勝利馬3頭、500万下馬1頭、準OP馬3頭。そして、クラシックのトライアルGⅡを勝ったGⅠ2着馬を1頭持っていました。正直、偶然と幸運の賜物ですが、一口馬主でも50人に1人くらいの成績だったと思います。ところが理由あって一口馬主は退会していたのです。Re。再びの。戻ってきました。また重賞を勝ちたい!!

【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_②君は、リヴォークドという男を知っているか

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【血統読解】シーイズトウショウの17_クロス_ダンディルート - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)

【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_①帰ってきたトニービン - フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)

 

ジャスタウェイは、ハーツクライと同じことをしていれば、父同様というか視点をかえれば自身同様というか種牡馬として生き残ることができると思います。

つまりジャスタウェイは、①ハーツクライの「ナスルーラ+ハイペリオン」とこの記事で展開していく北米血を増幅していくことで競走馬として成功しました。(確定事項)そして、デビュー済みの初年度産駒の走りを見るに、現にハーツクライで成功した配合パターンの馬が走っています。(仮定事項)エイシンゾーンなんかは、その最たる例でしょうか。

①から推測される点は、ハーツクライの強味を配合を通じて増幅させることで、持ち味を活かしたまま代を重ねたことだと推定できます。②からは、同様にジャスタウェイからその産駒へと少なくももう1代、その方針でイケると推定できます。

 

    Halo Hail to Reason/Cosmah
  ハーツクライ Wishing Well Understanding/Mountain Flower
  鹿 2001 トニービン カンパラ/Severn Bridge
ジャスタウェイ   ビューバーダンス Lyphard/My Bupers
鹿 2009   Icecapade Nearctic/Shenanigans
  シビル Bushel-n-Peck Khaled/Dama
  鹿 1999 Mo Exception Hard Work/With Exception
    Double wiggle Sir Wiggle/Blue Double
    テスコボーイ Princely Gift/Suncourt
  サクラバクシンオー アンジェリカ ネヴアービート/スターハイネス
  鹿 1989
サクラハゴロモ
ノーザンテースト Northern Dancer/Lady Victoria
シーイズトウショウ   クリアアンバー Ambiopoise/One Clear Call
鹿 2000   トウショウペガサス ダンディルート/ソシアルトウシヨウ
  ジェーントウショウ リバーズトウショウ ニゾン/ガールトウシヨウ
  鹿 1996
コーニーズトウショウ
ダンディルート Luthier/Dentrelic
    ローズトウショウ テユーダーペリオツド/ワカシラオキ

 

ハーツクライには、祖母ビューバーダンスを経由し、そのさらに母My Bupersから北米のパワースピードの血を継承しています。それが、父サンデーサイレンスとの組合により、「ノーサードチャンス≒リヴォークド」の4×5となり、単なる北米血要素に留まらず、スイッチがONとなった北米血パワースピードとして機能することになるのです。 

無秩序にただ繫殖牝馬につけても、帰ってきたトニービンになれるはずもなく、ハーツクライの受け継いだ「ナスルーラ+ハイペリオン」に圧縮した北米血を解凍してスイットオンにする。その結果、種牡馬トニービンがしていたようなことを10年~20年後にハーツクライができるという幸運な結果になったということになったのだと思います。

ハーツクライが、帰ってきたトニービンとして、それこそオークス、ダービー、安田記念と府中GⅠ三連勝したりとね。

 

それにしてもRevoked。和訳すると失効。この血を有効にすることで、ハーツクライジャスタウェイやその他にも多くのハーツクライ産駒が活躍したとするとブラックジョークと言えますね。ジャスタウェイについて読解する際にも、上記のニアリークロスは当然に取りあけることになります。

 

次回、【血統読解】シーイズトウショウの17_父ジャスタウェイ_父父ハーツクライ_③サンデーサイレンスの選択