フォンの一口馬主日記Re(関西馬篇)

シルクホースクラブに入会し、一口馬主になりました。実は10年前に一度、あるクラブで一口馬主をはじめました。4世代8頭出資し、未勝利馬3頭、500万下馬1頭、準OP馬3頭。そして、クラシックのトライアルGⅡを勝ったGⅠ2着馬を1頭持っていました。正直、偶然と幸運の賜物ですが、一口馬主でも50人に1人くらいの成績だったと思います。ところが理由あって一口馬主は退会していたのです。Re。再びの。戻ってきました。また重賞を勝ちたい!!

【血統読解】シーイズトウショウの17_クロス_ダンディルート

シーイズトウショウの17は、まだデビューすらしていません。また、ジャスタウェイ産駒は、1世代が走り出したタイミング。まあとてつもなく勝ち上がっていますがね。まだ分らんよ。何も。例えばメジロライアンだってあんな調子良かったのに、父系は滅亡していますからね。勝つことと勝ち続けることには、とてつもない格差があるのでしょうね。競走馬の生存競争という舞台では。

 

一方、シーイズトウショウ産駒の他の兄弟姉妹というと、母を超える馬は出現していまないと推定されます。なお本日の北九州記念に出世頭産駒トウショウビストが出走しますね。OP特別のオーロカップ勝っていますが、重賞は厳しいかもしれません。馬券に組み込んでいませんので、4着に来てくれたら個人的には嬉しいです。

 

さて、閑話休題

ぼくが競馬を見始めたのは、まだ幼き頃です。グレード制が導入される前年。ぼくの父親は、大きいレースを遊びで買うくらいというところが競馬との付き合いでした。8大競争とJCくらいはほぼ皆勤だったのではないでしょうか。

そういった事情で、ぼくはそれまでも何度かレースを観戦していたはずです。しかし特に印象に残っていなかった。まだ幼すぎたのかもしれません。そのままでいたら、競馬と今のようには向き合っていなかったことでしょうね。

 

ところが、ついに出会ってしまうわけです。ぼくにとってのファーストホースに。

皐月賞。泥んこ馬場を白い馬が、最後方から抜け出していったのです。1頭抜かす度に、その身に返り血のような土に塗れ、最後は先頭に。トウショウボーイ産駒であるミスターシービーは、ぼくの原点であり、彼への思いがシーイズトウショウの17を選んだ理由の1つです。

 

80年代もやはり、血統に焦点を置くと、3大勢力の争いだったと考えます。

90年代のいわゆる3強種牡馬(SS、BT、TB)+外国産馬+その他の種牡馬の1番馬たちという構成でした。

 

80年代は、配合的な特徴のある3強勢力だったと思います。

第1の勢力が、パーソロンに欧血スタミナをかけて、名ステイヤーを多く輩出したシンボリ牧場メジロ牧場に代表される勢力です。当時の活躍馬としては、元祖七冠シンボリルドルフがその代表と言っていいでしょう。

第2の勢力は、ソシアルバタフライという名牝系を誇り、テスコボーイとソシアルバタフライの間に生まれたトウショウボーイダンディルート、ヴェンチアといった欧血(系)スピードをうまく用いて大事に育んだトウショウ牧場に代表される勢力です。当時の活躍馬としては、桜花賞シスタートウショウ(美しい馬体と愛くるしい表情でも非常に有名だった。こことても重要。可愛いこそ正義也。)を挙げたいですね。

第3の勢力は、ノーザンテーストに北米スピードをかけて、当時全く新しいことを始めていた社台ファームです。ダービー馬ダイナガリバーがその代表でしょうか。

 

    Halo Hail to Reason/Cosmah
  ハーツクライ Wishing Well Understanding/Mountain Flower
  鹿 2001 トニービン カンパラ/Severn Bridge
ジャスタウェイ   ビューバーダンス Lyphard/My Bupers
鹿 2009   Icecapade Nearctic/Shenanigans
  シビル Bushel-n-Peck Khaled/Dama
  鹿 1999 Mo Exception Hard Work/With Exception
    Double wiggle Sir Wiggle/Blue Double
    テスコボーイ Princely Gift/Suncourt
  サクラバクシンオー アンジェリカ ネヴアービート/スターハイネス
  鹿 1989
サクラハゴロモ
ノーザンテースト Northern Dancer/Lady Victoria
シーイズトウショウ   クリアアンバー Ambiopoise/One Clear Call
鹿 2000   トウショウペガサス ダンディルート/ソシアルトウシヨウ
  ジェーントウショウ リバーズトウショウ ニゾン/ガールトウシヨウ
  鹿 1996
コーニーズトウショウ
ダンディルート Luthier/Dentrelic
    ローズトウショウ テユーダーペリオツド/ワカシラオキ

 

ダンディルートは、フランスで生まれフランスで走りました。GⅢを3勝し、フランス2000ギニーを3着、フォレ賞 (G1) を2着しました。B+級マイラーといったところでしょうか。実は、ダンディルートの共同馬主の1人が、藤田正明氏。いわゆるトウショウさんですよ。ところがダンディルートは5世代のみの産駒を残し夭折したこともあり、GⅠ級の産駒を出せませんでしたが、重賞勝馬は多数出しました。

それでも、産駒ビゼンニシキからマイルチャンピオンシップ連覇のダイタクヘリオスからスピリンターズステークスを16人気で勝ったダイタクヤマトへと繋がりました。またトウショウペガサスからも、フェブラリーステークスグルメフロンティアと2歳牝馬女王スエヒロジョウオーを出しました。

現在どうなっていいるかといえば、ダンディルートの直系父系は、滅亡しております。

しかしダンディルートは、5代血統表から外れても、牝系にその名は残り続けることでしょう。

 

シーイズトウショウは、ダンディルートとソシアルバタフライのクロスが効いていて、テスコボーイの孫のサクラバクシンオーで締めるという理にかなった配合でした。

その息子シーイズトウショウの17にも、父ジャスタウェイと母父サクラバクシンオーから受け継ぐの北米系スピードを支えるように、古き良き欧血スピードの隠し味のように、薄いダンディルートクロスが効いてくれるといいなと思います。

 

最後にトウショウペガサスに関して。ヴェンチアにソシアルバタフライなので、彼は、トウショウボーイの半弟になります。テスコボーイ以外のトウショウ要素はだいたいが入っています。

そのため牝系がシラオキ系であるシーイズトウショウの17もまた、トウショウペガサスを通じてトウショウ牧場トウショウ牧場の紡いだ牝系の血を継承している訳ですね。ボトムラインでこそありませんがね。

それにしてもメジロ牧場トウショウ牧場もない世界で、生きることになるとは。競馬を見始めた頃の僕には、想像もつきませんでしたよ。